2017/08/03 17:52
オリーブオイルに関する勘違いアレコレ。
前回に引き続き、
「アレ?さっきの記事と違うことが書いてある。」
「エッ?この記載って正しいの?」
多くの矛盾にぶつかり、
自分の思い込み、勘違いを発見し…
調べまくった検証途中のお話です。
★二番目に気になっていたのはオリーブオイルの味。
オリーブオイルに”香りと味”があると知ったのは、
恥ずかしながら、たったの8年前。
ネットでサックッと検索しただけで…
気が付けば今では、日本に居ながらにして、
世界中のエクストラバージンオリーブオイルを
味わえるという、なんとも贅沢な環境じゃないですか!!
このお仕事をスタートさせた当時、
事務所のある表参道界隈のカジュアルイタリアンの
シェフM氏が、利きオリーブオイルを準備してくださいました。
もちろん全てがエクストラバージンオリーブオイルです。
プーリア産、シチリア産、サルディーニア産、トスカーナ産、
今ではどれがどんなお味だったのか忘れてしまいましたが、
柔らかな草のような香りや、青いトマトの香り、
一つ一つの香りも、その強さも違っていて
とっても楽しい時間だったのを覚えています。
地図で見るとほとんどアルプスの麓と思われる
北イタリアのオイルも香りがシャープで
非常に美味しいものがありました。
私の好みはと言えば、基本、早摘みで、
いかにもポリフェノールがたっぷりな感じの
青臭くて、苦みも辛みも強いスパイシータイプですが、
完熟の実を使うというタジャスカ種のオイルや
有名なシチリア産のノッチェーラとやらも味わってみた~い。
一口にオリーブと言っても栽培種だけでも1,200種以上
あるといわれ、その品種、収穫時期(実の熟し具合)
処理される際の速度や扱い方によって、
極端に言ったら生産者ごと、ボトルごとに味が違う。
実を搾っただけの、いわゆる農作物である
エクストラバージンオイルは、当然ながら
その年の気候、温度や日照時間によっても
その味が違ってきます。
いわゆるオリーブの当たり年であった2014,2015年の
オイルに比べて、やや不作と言われた昨年、
SUATONIのオイルはやや香りが薄く、マイルドなお味でした。
気候条件によっては、辛くて子供には食べづらい年も
あるとのこと。
均質が好まれる日本の市場ですが、
言ってみれば、この味の違いこそが
エクストラバージンオイルの個性であり、
面白さであると思うのです。
よって、エクストラバージンオリーブオイルのお味に、
絶対という言葉はなく、産地や、種類や
その年の実の出来具合によっても違ってくる、
繊細かつ、個性的なものと心得て、
自分好みのオイルを探すのが楽しい!
お味噌にたとえられている方がいました。www
まさに!!
続きはまた次回聞いていただくことにいたしましょう。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。